鈴木のブログ

病気と子育てで頭がいっぱいなワーキングマザーのブログです。

手術当日のこと①

2015年12月10日、幽門輪温存膵頭十二指腸切除術って手術を受けました。

どんな手術かは幽門輪温存膵頭十二指腸切除術ってやつ - 鈴木のブログ

で書いたけども、とりあえず十二指腸と胆のう全部と膵臓半分くらい、なくなりました。ちーん。

 

手術日のことを覚えている範囲で。

 

前日15時くらいに下剤の液体(大腸検査ほどの量ではない)をのまされる。コップ2杯くらい。夕飯はなんちゃら食(消化がいいやつ?)出たけども、緊張なのか気持ち悪くて食べられず、看護士さんも今日食べなくてもいいよーと。

 

人によっては緊張して眠れないから眠剤を飲む人もいるようですが、23時から6時までぐっすり眠れました~。入院中とはいえ、子供を産んでから朝までぐっすり寝たことなんてほぼないので、朝まで眠れたときはうれしいんだなぁ。

 

6:00AM 浣腸タイム。20年前にやったことがあったけど、気持ちいいものじゃないよねぇ…。液体が腸を回ってくるのがわかる。ちなみに、前日の下剤のおかげか、もはやそんなに出ません。

 

7:00AM 手術着に着替え、メディキュットみたいな靴下をはかされる(写メとればよかった…)。ギランバレーと入院が長いせいで足が細くなりすぎ、もはやきつくない。

 

7:20AM  父親到着。娘が熱を出して保育園に行けないので、母は看病のためこのタイミングでは病院には来ず。父、着いてすぐ朝食を食べにカフェへ。

 

7:30AM 執刀医の先生が部屋に顔を出してくれる。

先生「ご家族は?」

私「お父さん来たけど、ご飯食べに行っちゃいました」

先生「え。ふつーはここでがんばってねーってお別れするんだけど(苦笑)」

 

8:00AM ICUに持ってく荷物を看護婦さんが最終チェックに。袋に腹帯、T字帯、お母さんのネグリジェ、おしりふき、タオルくらいだったかな。

あとは、友達にラインしたり、応援動画もらったり、お母さんに電話して娘の声をきかせてもらったりして過ごす。

 

あ、旦那は手術日当日は会社を休んでくれたけど、前日は泊まり出張で、始発の新幹線で東京向うも間に合わず、電話だけした。

 

8:40AM 車いすで手術室へ。入り口まで、お父さんと外科の看護婦さんと。緊張はしなかったな。でもお父さんは見送る時に涙がでたらしい。あたしもこれが娘だったら号泣していたと思う。

親不孝でごめんよ。でも病気になるのが、娘じゃなくて本当によかった。

手術室入り口でオペ室の看護婦さんへ車いすのまま引き渡される。前日にあいさつに来てくれた同じ年の美人看護婦さん。名前とどこの手術かと生年月日だったっかを答えさせられる。

その奥に入っていくと手術室がいくつも並んでいて「同時に手術するんですか?」「今日は4人が9時から始まります」「へー」という雑談をしつつ、いざ自分の手術室へ。

 

キョロキョロキョロ(笑)「ドラマみたいですってみなさん、おっしゃいます」

 

手術台を目の前に、さあ乗ろうとしたら(手術台って自分であがるのよ)、面会の方がもう一人着いたので~とまた車いすで入り口まで戻される(笑)新幹線が遅れて、間に合わなかった旦那、ではなくお義父さんが来てくれたので、一応笑顔で「あ、がんばってきまーす」とご挨拶。このまま死ぬわけじゃないんだし、そんな戻らなくてもと思ったけど、あ、死ぬかもしれないかと術前の説明を思い出した冷静な私。

 

今度こそ手術台に、よいしょってあがる。

 

手術台って本当にただの台かとおもったらタオル素材のふかふかベッドなのね!しかも暖めてある。狭いけど、何時間も同じ姿勢だからふかふかなんだって。

それからタオルをかけられてうまいこと手術着を脱がされ、寒くない状態ですっぽんぽん。腰とか背中に床ずれ防止のシールを張られたり、腰から麻酔を入れられたりするうちにぼけーっとしてくる。痛いこと、嫌なことはすべて眠ってからのようで何もいやなことはされなかった。

 

前から手術着の先生はかっこいいなと思っていたので、執刀医の先生が見えたところで「かっこいいじゃん!!」と。「おれ?よく言われる(笑)」看護婦さんがすかさず「聞いたことない」と突っ込んでました。そんな変な緊張感はない感じ。

 

点滴が始まって「この点滴痛いけど、眠くなりマース」と言われ、「本当に痛い!痛いなーでも寝ちゃうからいいかー」といった2秒後に本当に寝ました。

 

5:30PM うとうと病院食を食べている夢を見ながら10分くらい寝たかな~ってところで「終わったよー」と起こされ、びっくりする。「え?え?終わった?」って。

まだ手術室で、ぼけぼけしてて、でも手足はもう動くようになってて、終わったってことはおなかがもう切られているのかとか考えてて、背中に板を入れられて滑るように手術台からベッドに移される。

ICUに運ばれる途中、猛烈な不快感が襲ってきて鼻に管が入ってることに気付く。酸素のマスクもうざい。「なにこれ、いや、とって、やだ」と騒いだら「これは少しの間取れないんだよー」って誰かが言って「少しの間っていつ…」って言ってから、もう仕方ないんだ、つらいことしかないんだって、我慢するしかないって術後のつらさを覚悟した。

 

これから人生で一番長い夜を経験することになる。

そして人生で一番長い1週間、1か月を経験するのだけど、日に日によくなるのはわかっているものの、その1日が長くてつらい。

 

手術当日後半は、②で。

手術当日のこと② - 鈴木のブログ