2015年12月10日、幽門輪温存膵頭十二指腸切除術って手術を受けました。
どんな手術かは幽門輪温存膵頭十二指腸切除術ってやつ - 鈴木のブログで書いたけども、十二指腸と胆のう全部と膵臓半分くらい、なくなりました。
その後のことを、思い出した順に書いています。
術後1か月を過ぎると、めきめき回復していきます。術後2か月を目前に控えた今では、9キロの子供を片手で抱っこし、家事育児を1人でこなし(まだ1週間だけど。しかも休憩入り)、夕飯にオムライスを一人前食べることができています。ただ朝だけはあいかわらず何を食べても気持ち悪く、のんびりしています。
そして、残念ながら体重、筋力の戻りは悪く、体重はまだ38キロ(身長165センチ、健康時43キロ)で、洋服もすべてがぶかぶかになってしまいました…。それもあってか体力もなかなか戻りません。やはり食べると体調不良になることが今でもあるので、そうすると子供の世話ができなくなる不安があり、量が食べられないのが原因だと思います。両親遠方、父親多忙のほぼ母子家庭状態だと病後は本当に厳しいなぁと、職場復帰も視野に入ってくると不安でどうも心が沈んでしまいます。
職場の先輩ママ含め、経験者はわかると思いますが、育休あけ職場復帰の1年目は、健康体でも大変なことが多いので、まして大きな手術で痩せ細った、体力のない自分が、また仕事と育児を両立させていくことが果たして可能なのか。。。
術後30日目(2016年1月9日・土曜)~外来2回目の術後57日目(2016年2月5日)
[体調]
ーおなかの傷はもうほぼ痛くない。忘れはしないが、痛いと感じることはないです。寝返りはすいすいですが、伸びはつっぱります。
ー何を食べても不快だった食後は、朝食だけになりました。朝食だけはいまだに何を食べても気持ち悪くなります。でも10分15分横になったりすれば平気です。
ー空腹時も胃酸も、ネキシウム(胃酸を抑える薬)を寝る前に飲むように変えてから、空腹で気持ちが悪いこともなくなりました。
ー術後1か月目は下痢も便秘もなかったのですが、ここ最近軽めの下痢が増えてきました。調子に乗って好きなものを食べているからだと思う。
ー手のしびれは完全になくなり、足の親指と顔の麻痺はまだ少しだけある。
ーまだ体調がすぐれない日もありますが、昼寝をするとかはあまりなくなったような。
[行動]
ー立ち上がりはスムーズになり、歩行スピードも術前と同じです。
ー術後38日目、9.5キロの娘を抱っこ紐で30分歩くこともできました。階段も集中すれば抱っこのままいけます。片手抱っこもOKです。
ー5メートル程度の小走りならOKになりました。これで娘も追いかけられます。
ー駅の階段や坂道はまだまだ息切れがすごいです。足の筋力が本当になくなってしまった感じです。
ー術後44日、ヨガに行ってみました。だいぶ疲れたのと、できないポーズもありますが、ゆるいものならできそうです。
[食事] ※量は健康時の2分の1~ものによっては1人前OK
ー術後38日目、1月17日、禁断の食べ物ラーメンを食しました!!!!よく噛むことを意識したら、まったく量が減らず半分しか食べられませんでした。外食は半分が限界なようで、お金がもったいないのでまだしばらくはやめようと思いました。
ー カレーライス(健康時の半分)、オムライス(健康時の半分)、コロッケ(健康時5個→現在2個が限界)、たこ焼き(健康時10個→現在5個が限界)
ー術後57日目、ハンバーガーとフライドポテトを一人前平らげました。病院の日は挑戦挑戦。まぁ気持ち悪くなったけども。ランチに食べたことを伝えたら、先生に二度聞きされたし、もちろん止められました。
こう見るとなかなか無謀なものを食べてるな…。基本は和食たべてりゃ問題ないんだと思います。
2016年2月5日の今日は2回目の外来でした。血液検査は相変わらず異常なし。先生への質問は以下
●体重増えないんですけど。あと最近おなか痛い。
→油もの食べて下痢してるからだよ。和食和食!焼肉1年だめ! →えー!
●ヨガとかやっていい?
→全然OK
●食後、気持ち悪い。特に朝。乳製品もダメな気がする。
→乳製品食べなきゃいいじゃん!膵臓ないんだから油もの食べてると下痢するし、胸やけもするよ。消化にいいもの!和食!
●薬っていつまでのむの?
→まだまだ飲む。
●サプリとか飲んでいいよね?
→うん。
●そういえば、腫瘍って良性だったの?
→うーーん、難しいんだけど、悪性の定義がリンパ節への転移があるとか転移性があることを言ううとすれば、今回はまだ転移はなかったけど、転移する可能性はある種類の腫瘍だったからまるっきり良性とは言えない。
●神経内分泌腫瘍じゃなかったの?
→うーん、神経内分泌腫瘍と他2つ、全部で3つの種類の腫瘍が混ざっている腫瘍だった。いわゆるNETではない
●再発とかは?
→基本はない。→なのに5年も通うの?→やなの?(俺の顔見たくないの?的な)→いや、そんなことは…(笑)
術後つらくとも順調で、退院してからも何もないからこんなに食べ物挑戦したりしているけれど、やはり1年は気をつけろとのことでした。胆管炎?で発熱したり、なによりあるはずの臓器がないってことはそれだけで体に負担をかけるので、なるべく食事はきをつけろ、と。至極当然なことなので、一通り何を食べるとどうなるかの挑戦が終わったら、家族みんなにやさしい和食生活を心がけようと思います。
最後に先生が
「いやー、本当に元気になったね。一時はどうなるかと思ったけど」と。先生もどうなるかと思ってたんだ、と笑えました。
いやー、しかし、病気になった時はまぁいつかは治るんだろうと思っていたけれど、術後があまりにも辛くてこんな日が来るとは想像できませんでした。でもこの食欲を見ると、1か月を過ぎると回復が進んでいるのも実感できるし、とりあえず掃除洗濯炊事に育児の主婦生活はなんとかできています。
次はいよいよ職場復帰。会社の好意で時期はまだ未定な上、不安しかないけれど、まずはしっかり体力をつけて備えようと思います。
術後3ヶ月目の生活はこっち
術後3か月目の生活(体調・行動・食事)ほぼ手術前と同じ生活です - 鈴木のブログ