最初に腫瘍が発見された時、画面に映る2センチ大の腫瘍は真ん中に見事な潰瘍ができていて、そこから出血してたんだけれども、そこにいた誰もが、たぶん、この十二指腸乳頭部がんを疑ったっぽい。
あの時の、あの医師の「あーこれだこれだ」と腫瘍を見つけ、看護師さんたちもうなずき、止血剤を注入し、胃カメラを抜いた後に「随分痩せたんじゃないの?」と私に聞きながら、残念そうな哀んだ視線を向けてきた彼。
私としては痛くも痒くもないお腹の腫瘍よりも、手足のしびれと歩くどころか座っていることすらできないほどの倦怠感をなんとかしてほしいと思ったな。
にしても、手術時間11時間って、恰幅がいいと大変ね。