2015年12月10日(当時34才)、幽門輪温存膵頭十二指腸切除術って手術を受けました。36歳、3歳児の母です。十二指腸と胆のう全部と膵臓半分くらいなく、術後1年半で2回の膵炎入院。病気と育児のことで頭がいっぱいなワーキングマザーです。
もうすぐ病気して2年です。この時期になるとやっぱり思い出します、死ぬほど具合が悪かった日々やあの時の恐怖、そして、冷たかった夫の態度を(←本人にも言っているが、今どんだけやってくれても、一生忘れてやんないっ)。
早く5年たたないかなー。東京オリンピックの年でちょうど術後5年。
でもその前に、1年間入院しないの目標を達成したい。あと9ヶ月。膵炎から3ヶ月、この10日位でやっと元通りって感じです。でも1回目の膵炎より元通りになるまで時間がかかった。そして嫌なことを聞きました。手術で10個あったものが6個位になって、膵炎を起こすたびに1個ずつ減ってくって…。ひぃぃぃぃ。更に、主治医以外の先生にしれっとNETのG1でしたねって言われた。そうだったの?(もはや、なんでもよい)
さて、病気になって、せざるを得ない選択はいくつもありましたが(手術とか)、この度、病気にならなかったらしなかった選択を、自らしました。仕事のことです。
やんわり戦力外通告を受け、やんわり受け入れて、すっぱりとはいかないけれど、諦めました。子持ち、病気持ち、年に1回は緊急入院している輩に、大変な仕事を任せられる訳がないですからね。
あ、クビになったわけではなく、比較的楽な今の部署にこの先もずっといなさいというお達しをもらったという感じです。その代わり給与も上げられないけどねって。
もともとキャリア志向ではなく、ゆるキャリ志向で、のんびり、細く長く、一生働いていたいという質でした。幸いにも育休復帰後はグループ会社へ出向と言うかたちで、完全内勤バックオフィス業務に従事し、お客様対応もなく、それはそれは子育てしながら働きやすい環境にいるんですが、、
ただ当然ながら、楽な分、給与の上がり幅は小さく、病気になる前は、育休復帰からしばらくたって子育てとの両立ペースがつかめてきて、子供の体調不良で急に休むことが減ったらフルタイムに戻ろうとか、もう少し忙しいけど給与は上がりやすい部署に異動して、しっかり働こうとかお気軽に思ってたので、なんというか、その可能性が絶たれるのは、なんとも切ない気持ちに。
今ならまだ、もっと働くので忙しい部署に戻してくれと私が一言言えば戻れるんですが、毎年入院している身で現在膵炎から3ヶ月、忙しい部署でやっていける自信は全くなく、万が一、忙しい部署に行ってまた入院でもしようもんなら、それこそ職場にも家族にも多大なる迷惑がかかるわけで、さすがに今その選択はできないよなぁ、と諦めました。想像は容易いと思いますが、職場はもとより、夫への負担が半端ないんですよね、手のかかる小さい子供がいて、両親が側にいないというのは、本当に。
病気で仕事を辞めざるを得ない方もたくさんいるなかで、大黒柱でもないのに運良く正社員を続けながら子育てまでさせてもらっているのだから、それで十分と思わねば、ですね。
写真とかないので、秋の夜長に読んだ本の紹介でも。
がん患者さんの中じゃとても有名な本みたいなので、図書館で借りて読んでみました。読んでよかったです。癌じゃなくても、癌になりたくなかったら読んでみてもいいかと。脳腫瘍になったお医者さん(31才発症、50才くらいで亡くなったもよう)が、どういった生活習慣(食べ物・ストレス・運動)で生きればいいかをひたすら書いています。日本人にはあまりに慣れ親しんだ食習慣ばかりで、むしろ欧米人がやばすぎるだけだろって感じですが、具体的だし、読んで損なし。ただめちゃくちゃ分厚い。。。
膵炎ってやばいんだな…と素人でもわかるくらい優しい言葉を使って、原因や症状について書かれています。ブロ友さん含め、看護婦さんたちは口を揃えて「膵炎は怖い」と言ってた意味がよくわかりました。膵炎こわい。
満足な膵臓がほしいものとしては読みたくなるタイトルだったし、映画化だし、人気だしってことで読んだけど、 クソすぎてたまげました(←暴言すみません。笑)これを映画化って、、。恋する相手が病気パターンって毎回一緒だし、単純すぎ。古くはセカチューだの恋空だの、毎回一緒やん。ラストなんて「はぁ?」以外のなんの感想もないわ。どういうこっちゃ。
突然白血病になった作家であり、母である作者の時系列の闘病記。突然の病に涙する部分は大いに共感したし、同病者にはたいへん役に立つと思いますが、無料ブログで十分っしょって感じ。これを1600円とかで本にしちゃうあたり、完全に作家のエゴですね。
以上。