鈴木のブログ

病気と子育てで頭がいっぱいなワーキングマザーのブログです。

転院と仕事復帰を決めました

2015年12月10日(当時34才)、幽門輪温存膵頭十二指腸切除術って手術を受けました。36歳、3歳児の母です。十二指腸と胆のう全部と膵臓半分くらいなく、術後2年で4回の膵炎入院。現在、休職中の、病気と子供のことで頭がいっぱいなワーキングマザーです。

 

 

術後2年で4回入院した膵炎の根本治療が失敗に終わり、失意のどん底、心ここにあらずな1週間を過ごし、いまいち前向きな切り替えができずですが、いろんな人と相談をしてとりあえず決まりました。

 

  • 膵炎フォローは転院確定。主治医に紹介状も依頼済みで、来月新しい病院での外来が確定しています。お友達ルートなので安心ですが、そこでもう一度バルーンやるのか、様子見になるのか、果たして?
  • 前のブログでも書きましたが、もともとの病気のフォローは主治医についていきます。本当の外来日は水曜のようですが、金曜しか行けないと言ったら、金曜でいいと言ってくれたので(どうやって予約するんだろ?)帰省がてらの通院になりそうです。高校の友達に連絡しちゃお、とか別の楽しみも出てきました。
  • 治療できず希望も失い、このままじゃメンタルがやられる!と思って、産業医と面談し、仕事復帰させてくれ!とお願いしました。一人で家にいると滅入る滅入る。いつなるかわからない(ならないかもしれない)膵炎のために、今元気なのに休んでいるのは、妊娠した人に切迫になるかもしれないからずっと休んでおけというようなもので、おかしな話。なので復帰したいと言い、人事に提言してもらうよう依頼。その後会社に行き、自らの状況を説明し、また膵炎になるかもしれないし、転院後治療になるかもしれないけど、それでも1週間以上休むことはないし、そもそも今元気だし、、ってことで週3で復帰を懇願。役員会で承認が下りれば復帰できる。半年くらいかけて週5まで戻していこうかな。これがさ、夏だったら喜んで休むんだけど、この業界一番の繁忙期に喜んで休めるほど図太くなかった。苦笑 というかさっさと産業医に会いに行ってもっと早く仕事復帰していれば、治療がだめでもここまで落ち込まなかった気がする(その代わり膵炎になっていたかもしれないけれど)。

 

 

1週間で4人のお医者さんと話したこと

◆20年ぶりに会った高校時代の同級生消化器外科医

なにより、同じ年でPD受けてることにまずびっくりしてました。そりゃそーか。笑 あとは術後合併症は男性のほうが断然起きやすく、若い女性ほど起きないと。そうなんだ~みたいな。生物学的に男は弱い、って子供と同じなのねー。PD後に出産した人知ってる?の質問には、NO(彼が知らないだけで、実際にはいます!はやママさんとか)。

弾丸トークで2時間しゃべりまくり笑いまくり、やはり消化器内科の肝胆膵専門チーム(ERCPやりまくってて、PD実績が多いところ)がある病院で一度見てももらうべきってことで、他院で膵管口が見つからなかった患者さんが来ている病院と担当医を教えてもらいました。お友達ルートで外来予約までしてもらい、まだ行ってないのにすでにカルテまで準備できてるらしい。持つべきは医者の友達ですね。。あたしも少しくらい人の役に立てる仕事したいわ…。

それと、もともとの超マイナーな我が病、Gangliocytic Paragangliomaについても調べてくれたのだけど、年間200件以上のPDをやっている彼の病院の先生に聞いても聞いたことないレベルで、どんだけー、みたいな笑 彼が調べても症例報告しかなく、予後については何とも言えないけど、感覚的にそんな悪くなさそう(あたしもそう思う)。もらった文献コピーで「多くが良性であるが、まれに転移・再発などの悪性所見を呈する症例もある」って、結局どっちやねん!みたいな。2年以内の再発や死亡報告はないくらいは読み解いたけど、もうそれあたし実証済みだしな。この症例報告をまとめている日本人の先生がいて、その人曰く女性ホルモンが危険因子では?という見解があって、もしかしたら妊娠は再発リスクあるかもね、と。でもって、女性ホルモンが危険因子ならピルとか飲めばリスクを下げられるかもしれない、とも。ま、医師とはいえ喫茶店での話、かつ素人解釈です。

文献:リンパ節転移を伴った十二指腸原発gangliocytic paragangliomaの1例

 

◆最寄駅前で最近開業した、同級生から紹介された病院の消化器内科にいた先生

上記の友達は外科医なので、一応専門の内科の先生に、他の病院でダブルバルーンERCPやったらうまくいくか聞いてみようと立ち寄ってたら、まさにビンゴで、紹介してくれた病院のERCPのチームにいて、同級生と同じ先生を教えてくれました。この先生は、ダブルバルーン云々の前に、そもそもダブルバルーンなのかって話もあるから、膵炎が起きて困っていると相談に行くくらいでまず行ってみては?と。

この二人の話で、心は決まりました。

さらに、この駅前の先生は、エコーで膵炎もわかるとのことで(主治医エコーしない)、これから腹痛でまず駆け込む先はここだわ!とナイスな出会いでした。ちなみに膵炎ってアミラーゼが高いから重症ということはなく、CT上の炎症など、いくつかの基準で重症度が決まるよう。

 

 

◆紹介状だけ依頼をしに主治医の外来へ

どしたん?みたいな顔されて、家族と相談して膵炎フォローは他の病院にお願いしたい旨を伝え紹介状をお願いしました。外来はついていくけど、膵炎じゃそこまでいけないからと。病院名と消化器内科と言ったら「内科??繋ぎ変えてるから外科医のが上手だよ」と言われ、「え?!」となったけど、いずれにせよ先生いないし、膵炎の病院は他に確保しておきたいと伝え書いてくれることに。何度も「(膵炎)もう起きないから大丈夫だよ」というので「なにその希望的観測。笑」と突っ込むと「そんな気がする。笑」だって。

それから、膵炎になるときの共通点ないの?と聞かれ、わかってたらならないよぉぉと思いつつ、「疲れ…?とか?」と答えると、働くお母さんって大変なのかな?とちょっとだけ思ったっぽい(←おそい。笑)。外科医の奥さんなんて完全なるワンオペをこなしてるだろうから、その大変さ、わかんないんだろうなぁ。だいたい、入院したと誰かに話して子供どうしたの?って聞くのは、女の人だけだもんね。同級生外科医からも一言も出なかった。医者の夫が仕事に集中できるよう、ワンオペを完璧にこなす奥さんたち、ほんとすごい。

 

◆産業医へ

上述通り、復帰の後押しお願いします、と。

 

心ここにあらずの割に、がんばって動いて出した結論です。

会社では、処置が成功しなかったことで、えらい重病みたいに伝えられていたようで、その誤解も解けて良かったです。

 

あとは転院してどうか。仕事復帰してどうか。そっこー膵炎だったらもはや笑える。。

 

先が見えてきたとはいえ、油断すると暗いので、旅行の予定でも入れよっと!寒いし温泉かなーーー♨ でもって保険金も入ったし、新しい洋服でも買って気分を盛り上げよ。

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恒例の夫からの退院祝い