鈴木のブログ

病気と子育てで頭がいっぱいなワーキングマザーのブログです。

膵炎発症しながら妊娠出産した話Vol.1

2015年12月10日(当時34才)、幽門輪温存膵頭十二指腸切除術って手術を受けました。37歳、二児の母です。十二指腸と胆のう全部と膵臓半分くらいなく、術後2年半で5回の膵炎を発症し、2018年3月にダブルバルーンERCPで膵空腸吻合部の狭窄部分を拡張させた後に第二子を自然妊娠。妊娠中にも膵炎を発症し、予定より1ヶ月早い出産となりましたが、母子ともに健康です。

 

さてさて、1か月健診が無事終わり(すでに1か月前のことで、あっちゅうまに生後2か月)、通常生活に戻りつつあるので、忘れないうち妊娠出産レポを。

 

ニューボーンフォト
ニューボーンフォト
今回はニューボーンフォトを撮影しました!

妊娠発覚はダブルバルーン&偶発症膵炎から3か月後の2018年6月。だるいとか兆候はあったものの、忙しさにかまけて妊娠チェックできずのうちに内科受診日がきたので、先生と妊娠したら話を軽くし、妊娠していない前提で翌月MRIを予約。その後長女を生んだ近所のクリニックで心拍確認(6週くらい)ができ妊娠確定。とはいえ、1年前に流産しているし、出生前診断も受ける予定だったので特に浮かれず、夫以外に伝えず粛々と仕事と病院探し。MRIはキャンセル。

 

この病院探しがなかなか悶々として、、まぁ、やっぱ病人に選択権はない。自分としては長女を生んだ芸能人もよく産んでるクリニック(アロママッサージ付き・パジャマとかタオル全部ついてて手ぶら出産可・食事がちょーーーーー豪華!)での出産を切望していて、前回の流産でもそう思ったし、またあのご飯がたべたい!は結構なモチベーションだったのですが、クリニック内でも意見が割れ(経産婦だから大丈夫っていう先生と、緊急帝王切開になっておなか開いたら癒着がすごくて手が付けられなかったら?という先生と)、結局内科で通っている大学病院の産科へ相談し、前回の膵炎から3か月しか経っていないし、1年空いたことないし、だったら膵炎が起きることを前提に、ここで産みましょう、となりました。大学病院の産科の先生にはっきりそう言われたので納得したんですが(というか、なんか第六感が働いて最終的に大学病院じゃないと不安になったんですけど)、懸念点は家から車で40分くらいかかる遠さ。一人目が子宮口10センチまで家にいれちゃったので、二人目はそれだと車の中とかで生まれちゃったりするので計画分娩で促進剤で産むことに。赤ちゃんが出てきたいタイミングで産んであげたいと思っていたし、長女はそうだった(41週で出産)ので、それができないことにも悶々。大病院で妊産婦無制限受け入れの病院のため、個室の確約が取れない、当日産科のベッドがいっぱいだったら他の科になり、赤ちゃんと一緒に過ごせない、病気じゃないのにただの病院食…それでも受けられるベストな医療ケア、、赤ちゃんが健康に生むことが目的なんだからどれも小さいことなんだけど、、、クリニックで看護婦さんに大きな病院のほうがいいと諭されたときは涙がちょちょぎれました。何かあったとき、何かあったとき、何かあったとき、、出産って確かに命がけなのよね。産むほうも生まれるほうも。妊娠できただけでもすごいことなのに、わがまま言ってんじゃないと自分に言い聞かせてました。しかも結果的に妊娠中2回も膵炎になり、クリニックを選んでいたとしても絶対転院になっていたので、最初から大学病院にしておいて正解でした。膵炎入院中も産科の先生がエコーしてくれたり、薬の説明してくれたり、とても安心して過ごせたので第六感に従っておいてよかったです。

病人たるもの、わがままで病院を選んではいけませんね。

 

そしてこの妊娠期間、何が一番つらかったって、本当に体調悪い日が多くて心が折れました…。とにもかくにも消化器系がことごとくやられ、そして死ぬほどだるい。24時間寝てたい感じ。会社を休むには至らなかったけど、、、というか有給も少ないし、3月に職場復帰したばかりで申し訳なくて会社にも伝えられず、気合だけで通勤して仕事していたので、このころの記憶はだいぶ飛んでます。通勤時間が短く、デスクワークだからできただけかと。

 

■主な体調不良

  • 四六時中胃もたれ&不快感→ネキシウム必須。リパクレオン独断で増量
  • 食欲なし→毎日帰宅後ガリガリくん。そして麺類がかろうじて〇 夕飯作って長女に食べさせても、どーしても自分は手を付けられない感じ。
  • 食べても食べなくても気持ち悪い→小分けでたべる。なるべく同僚かと楽しく食べる。
  • 吐く(といっても3回)→食後のハミガキ辞めました
  • 横になれば胃酸が上がってくる→後期は左を向いて寝るとすぐあがってくるので、右かあおむけ。ネキシウム必須
  • 死ぬほどだるい→帰宅してごろごろ、週末ゴロゴロ。平日は休憩しながらの家事と長女の世話のため、寝る時間が遅くなってしまって申し訳なく、週末はほとんどの家事を夫に依頼
  • 腰痛→7か月くらいになぜか右側だけ10分以上歩くと痛みが。。ディズニーまでに治したい一心で(笑)、整体に通い1か月くらいで治りました。
  • 耳が詰まる→中期ごろから頻発。朝から午前中詰まってて、午後治る、みたいな。妊婦あるあるっぽいけど、不快でした

こう書くと、上4つは膵炎でも当てはまりそう。

つわり時期の食事についてググって、炭酸飲料とかトマトとかあるあるな感じでなんとかしのいでました。でもいわゆる妊娠初期のつわりの時期が終わっても、体調不良の日は多く 、貧血もありげっそりぐったりでした。前回の健康時の妊娠でも体重増えなかったので、今回なんてなおさら。そこでエレンタール摂取と炭水化物(糖質)を可能な限りとにかくとるように。糖質のおかげで35週のわりに2376gもあったんじゃないかと。

 

長女の時(妊娠当時32歳)は、妊娠2-3か月のときにバリ島旅行を予約して妊娠5か月で実際に行ってたくらい体調がよかったから、妊娠が原因なの?膵臓なの?臓器足りないから?っていう何が原因かよくわからないのもストレスで、内科受診時に「妊娠ってこんなに具合悪いんでしたっけ…」ってつぶやきましたがな。特に去年のあの酷暑の中の妊娠初期サイテーーー涙。 夕方なのに30度超えの中歩いて上の子の送迎とか死ぬかと思った、まじで。とにかく毎日ガリガリくん食べてました。笑

 

とはいえ、体調が落ち着いているタイミングを見計らって、しっかり帰省とか海水浴とか動物園とか博物館とかディズニーとかいってました💛赤ちゃんがいると行きにくい場所にはいまのうちにってことで。

 

 会社には6か月になってから伝えました。もうほぼ謝罪です。実は繁忙期いれないんです…っていう謝罪。その場の雰囲気ちーーーんって感じ苦笑 しかも1か月違いでもう一人産休、2人退職というタイミング、、もうごめんなさい!!結果的に補充が間に合ったからよかったものの、散々病気で休んでおいて、今度は妊娠かよ!みたいな。

ちなみに長女、両親や姉弟には妊娠8か月で伝えました。おそっ。痩せてておなかも目立たないので、ママ友や保育園の先生もみーーんなびっくり。いまでも、いつ妊娠してたの?!って聞かれます。笑

 

そうこうしているうちに34週になり無事産休入り。さぁこれから名前考えたり、入院準備と必要なものそろえよう!ってときにまさかの35週2日で出産・・・うそん。

 

バタバタ過ぎる出産レポはVol.2にて。今回は出生前診断も受けたので、のちのち出生前診断についても書いていきたいと思います。